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ジャズが大人向けの音楽だと誤解されている3つの理由

photo by P. Marioné

ジャズというと、大人向けだとか、敷居が高いとか、知識がないと楽しめないとか、なんだか高尚な趣味のように感じる音楽だ。
でも、そのような認識は間違いだ。
今回はジャズに関する間違った認識を払拭するべく、ジャズに抱きがちな誤解を解説していきたい。

落ち着く雰囲気のカフェのBGMという誤解

ジャズはそれが醸し出すオシャレさから、カフェのBGMとして多く用いられている。
緩やかさを感じさせるテンポと綺麗なピアノの旋律が、一種の隠れ家的雰囲気を演出する。

そういった印象から、刺激的な音楽を求める人は、ジャズを聴きもしないうちにジャズをつまらない音楽だと食わず嫌いしてしまう。

果たして、ジャズはつまらないのか?いや違う。
カフェで用いられているのは、落ち着いた雰囲気のジャズだ。
ジャズが落ち着いた音楽というわけではない。
むしろ、各パート同士がまるで戦っているかのような、決闘場を思わせる雰囲気の音楽もまた、ジャズというジャンルに内包されている。

もちろん、カフェのジャズがダメというわけでもない。
ああいった曲は目立つようなフレーズこそ少ないものの、要所要所で複雑なテクニックを披露していたりする。
剛力でねじ伏せる音楽でもあり、鎧の隙間を的確に貫く剣さばきを見せる音楽でもあるジャズ。
食わず嫌いをしている諸兄は一度触れてみるといい。

ジャズはむずかしいという誤解

ジャズではテンションコードという複雑な響きを持った和音を多用する。
ポピュラー音楽においてもテンションコードは利用されるものの、ジャズのように常用されるものではない。
また、ポピュラー音楽では聞きなれない音の並び(スケール)やコード進行も、ジャズを難しいと感じさせる要因だ。

そして、一番ジャズを難しくしているのがアドリブ(インプロビゼーション)だ。ジャズには演奏する曲のメインメロディを奏でるテーマと、各々が伴奏に合わせて自由なフレーズを演奏するアドリブがある。このアドリブこそがプレイヤーやバンドの特色でもあり、ジャズの面白いところでもあるが、ジャズに馴染みのない人には理解が難しい部分だ。

このように、何も知らない人がジャズを聴くに当たって、難しいと感じてしまう部分が多々あることこそ、人がジャズを敬遠してしまう一因だ。

ジャズは若者が聞いてはいけないという誤解

ジャズが日本に入ってきたのは1900年頃のこと。
太平洋戦争の間は一時的に断絶したものの、戦後にはまたブームとなり愛されてきた。
その頃にも今と同じように音楽に夢中になる若者が、夢中になれる音楽を探して見つけたのがジャズだった。

当時の若者達はジャズに夢中になった。
そして今、ジャズに夢中になった若者が歳をとった。
かくして、ジャズファンとジャズが高齢化した。

もともとジャズは大人のための音楽などではない。
だが、ジャズを手放さなかった当時の若者達がジャズの在り方を定義してしまい、ジャズへ至る入り口を狭めてしまった。

ジャズを聴き始めたい方へ

ジャズは常に進化する。
今の最先端のジャズは、古来のジャズファンが持て囃したそれではない。
ジャズの門戸は常に開かれている。

とはいえ、数多あるジャズから何を聞けばいいのかがわからないだろう。
そういった方への私のオススメは黒田卓也だ。
黒田卓也は日本人で初めて、ジャズの名門レーベルであるブルーノートと契約したプレイヤーだ。
オーソドックスなフォーマットを踏襲しつつ、激しすぎず、優しすぎず、丁寧なプレーは初めてジャズに触れる人にとってのお気に入りの一枚になることだろう。

Takuya Kuroda – Rising Son – YouTube

Takuya Kuroda

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