私は音楽制作でエレキギターを使ってはいるものの、実際にギターについて詳しく知りませんでした。
なので、なぜ世のギタリストの足元には色とりどりの様々なペダルエフェクターがあるのかという疑問がありました。
正直「マルチエフェクターやPCのアンプシミュレーターソフトでもいいんじゃないか?」と思っていました。
ですが、ギタリストにとっては足元にたくさんペダルを並べる理由があります。
マルチエフェクターだけじゃダメなんです。
1つ目はマルチエフェクターのクオリティーに満足できない場合。
マルチエフェクターは便利である一方、一つ一つのエフェクトに分配できるプロセッサのリソースに制限があるため、どうしてもクオリティに妥協せざるを得ないことがあります。
2つ目はマルチエフェクターに収録されていないエフェクトを使いたい場合。
マルチエフェクターには様々なエフェクトが収録されていますが、その数にも限りがあったり、ライセンスの関係で収録できないものがあったりします。
また、小規模なメーカーや個人が作っているようなエフェクトは、よほどのことがない限りマルチエフェクターに収録される事はないでしょう。
そういったマルチエフェクターに収録されないエフェクトを使いたい場合、個々のペダルを使う必要があります。
3つ目はエフェクターを改造したい場合。
エフェクターは未だにアナログ回路で構成されているものが多く、中の部品を交換することで改造が可能です。
1つ部品を交換しただけでも音があからさまに変わることもあり、改造したエフェクターを使っているギタリストも少なくありません。
当たり前ですがマルチエフェクターはエフェクターの改造なんてできませんので、ここのエフェクターを自分なりにカスタムしたいギタリストはどうしても個々のペダルを使うのです。
それ以外にも様々な事情があるのでしょうが、画一的なマルチエフェクターだけでは表現できない、対応できない領域もあるので、ゆえにギタリストはエフェクターにこだわりを持つのでしょう。
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