複雑な音楽の耳コピのために「Spleeter」を使ってみよう!

複雑に音が絡み合う現代の音楽、これをしっかりと聞き取って耳コピするのは大変です。
ですが、そんな音楽を各要素ごとに分離できれば、耳コピもはかどることでしょう。

本記事では耳コピに悪戦苦闘する人々にとっての救世主となる、音楽要素分離ライブラリ「Spleeter」を紹介します。

複雑な現代の音楽の耳コピは難しい!

楽器や音楽制作の上達のためには、耳コピは欠かせないトレーニングです。
また、バンドスコアがない曲を演奏するにも耳コピは必要になります。

ですが、耳コピで楽曲のパートを聴き分けるのは、なかなか骨の折れる作業です。
絶対音感を持っている人ならカンタン・・・というわけでもないらしく、鳴っているパートが多かったり、各種エフェクトがガンガンかかっているような最近の音楽だと音程を取れないこともあるようです。

そんな耳コピが難しい今時の音楽のコピーのためにオススメなのが、今回紹介する「Spleeter」です。

Spleeterとは?

Spleeterは機械学習を利用した音楽要素分離ライブラリです。
AIの分野でお馴染みのPythonと、Tensorflowによって作られています。
またSpleeterはオープンソース(MIT License)で提供されているため、無料で利用可能です。

参考 Spleeterをリリース:Deezer Researchソース分離エンジン · deezer/spleeter Wiki · GitHubhttps://github.com

Spleeterは分離したい音楽ファイルを与えることで、ボーカルとオケを分離するようなことができます。
分離できる要素には「ボーカル/オケ」以外にも「ボーカル/ドラム/ベース/その他(4stems)」、「ボーカル/ドラム/ベース/ピアノ/その他(5stems)」があり、必要に応じて分離する要素数を選択できます。

Spleeterのインストール

Spleeterはライブラリで提供されているため、そのままでは一般的なソフトウェアのように使えません。
また、インストールも少々特殊です。

Windowsをお使いの場合はGigagineを参照ください。
Spleeterを利用するには、ここで紹介されているものを全てインストールする必要があります。

参考 音楽データからボーカル・ドラム・ベースの音を個別に抽出できる「spleeter」 - GIGAZINEhttps://gigazine.net

MacやLinuxをお使いの場合は、ターミナルからpipなどを用意してインストールすることも可能です。

参考 Minicondaを使う - Qiitahttps://qiita.com 参考 pip で github のリポジトリをインストール - Qiitahttps://qiita.com

Spleeterの使い方

コマンドプロンプトやターミナルに以下のようなコマンドを入力します。

spleeter separate -i spleeter/audio_example.mp3 -p spleeter:2stems -o output

上のコマンドはSpleeter付属のサンプル音楽を要素分離するものです。
これを実行すると、Spleeterと同じ場所に「output」フォルダが生成され、フォルダ内に要素分離された音声ファイルが作成されます。
また、コマンドの「2stems」の部分を「4stems」や「5stems」と書き換えることで、分離する要素数を増やせます。

上記コマンドで分離したサンプルを聞いてみればわかりますが、肝心の要素分離精度はなかなか良好です。
多様さのリバーブなどが少し混じったりするものの、しっかりと聞き取れる程度には分離してくれます。
これなら耳コピで使う分にはバッチリ十分に活用できるでしょう。

ただ、やはりコマンドを毎回入力するのは大変なので、私はAutomatorを用いて音楽ファイルをD&Dすれば勝手に分離してくれるように仕込んでいます。
Automatorのスクショはこんな感じ。

Automatorは便利なので、Macを使いの際はぜひ使ってみてください。

AutomatorでMacの操作を自動化してみよう!

ガンガン耳コピしよう!

現代の音楽を耳コピする上での最大の障壁は、音が多すぎるために1音1音を聞き取るのが大変なことです。
私も楽曲分析や音楽制作のトレーニングのために耳コピをすることがありますが、4小節聞き取って再現するだけでも大変苦労します。

ですが、Spleeterを使えばそれも多少は楽になります。
耳コピを諦めたくなるほどに複雑に音が絡み合った音楽でさえ、各要素ごとならなんとかコピーできるようになるでしょう。

耳コピしやすくするために「Speeter」を使ってみよう!ぜひSpleeterを活用して、耳コピを頑張ってみてください!

2019年12月14日:公開
2020年5月12日:更新

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