Cubaseはどのグレードを選ぶ?各々の比較と利用ケースごとに詳しく解説!

Cubase、どれを選べばいいか迷ってませんか?

Cubaseには5つのグレードがあり、それらから予算や必要な機能を鑑みて買うことができます。
ですが、逆に言ってしまえば5つもグレードがあるために、何を選べがいいのかよくわからないということにもなります。
DAWをはじめて選ぶ方ならなおさらです。

そんな混迷を極めるCubaseのグレードからどれを選べばいいのか?
本記事を読めばバッチリですよ!

各グレードの違い

Cubaseの5つのグレード、その違いは機能や付属するインストゥルメント/エフェクトの数です。

Cubaseは最上位のProを基本に、Artist、Elements、AI / LEと下位グレードになるにつれ機能や付属するインストゥルメント/エフェクトが制限されていきます。
詳しくは公式ページの機能比較表をご覧ください。
各項目が何のことやらチンプンカンプンでも構いません。上位グレードの方が付いているものが多そうってことぐらいを把握できればOKです。

参考 Cubase シリーズ比較Steinberg

これら5つのグレードからどれを選んでも音楽制作が可能なことには違いありませんが、上位グレードの方が作品をより細かく仕上げたり作業効率が良かったりします。
一方で上位グレードは機能が多くなるため、どこから手をつければいいかわからなくなるデメリットもありますが。

さて、多くのショップでは下位グレードのAIやLE、Elementsは初心者向け、Artistは中級者向け、Proは上級者向けと大雑把に分類して販売しているのが現状。
一方では、最上位のProを買っておけば間違いないよと、誰彼にもProを売ろうとするパターンもあります。
ショップも商売やっているわけなので、一番高いProのグレードを買ってくれた方がうれしいですからね。

買う側にしてもどのグレードにしたってポンと買えるほどには安くないので、Elementsで十分か、Proを買っても使いこなせるか、さまざまな不安が募るもの。
使わない機能にお金を払うことほどアホなことはありませんが、必要としていることに身銭を切るのをためらうのもまた愚かです。

次からは各グレードを特徴を挙げ、適正な利用ケースを解説します。

各グレードごとに適するユーザー

AI / LEこれから機材を揃えてDTMを始めたい
音楽するわけじゃないけどDAWが欲しい
Elements機材はあるからDAWだけ欲しい
AI / LEからアップグレードしたい
Artist本格的に音楽制作したい
Pro効率的に音楽制作したい
Proじゃないとダメ

ちなみに結論から述べてしまいますと、「Cubase AI / LEがバンドルされている機材を購入する」か「Cubase Artistを購入し、サードパーティプラグインで補強する」の2パターンが多くの方にとってのベターな選択になると考えています。
ただし、Cubase Proの機能がどうしても必要な方はその限りではありません。

AI / LE

AI / LEグレードのCubaseはオーディオインターフェイスやシンセサイザーなどの各種機材にバンドルされるものです。
ちなみにAIはヤマハやスタインバーグの製品に、LEはヤマハやスタインバーグ以外の製品にそれぞれバンドルされています。
両者には若干の差異がありますが(AIの方がちょっと機能が多い)そこまで大差ないのでひとまとめにしました。

AI / LEは最下位グレードなだけあり、上位グレードと比較してみると大幅に機能が限定されています。
しかし、無料で入手できるフリーソフトなんかよりは充実した制作環境といったところです。

AI / LEに適する方は「これから機材を揃えてDTMを始めたい方」や「音楽するわけじゃないけどDAWが欲しい方」などです。

これから機材を揃えてDTMを始めたい方

誰かの音楽を聴いて自分も音楽制作してみたくなった?素晴らしい!

ですが、音楽制作には何かとDAWを含めて機材が入り用です。
DAWで音楽制作するDTMはコンピューター1つで音楽制作できると巷では歌われていますが、実際にはそれなりに機材がないとさまざまな場面でつまずきます。
急に思い立ったあなたにはそういった機材も何もかもがないことでしょう。

そんなあなたにオススメなのがCubase AIやLEがバンドルされる機材を狙うことです。
その中でも「YAMAHA MX49」というシンセサイザーは狙い目です。
MX49はシンセサイザーでありながら、Mac/PCと接続すればオーディオインターフェイス&MIDIキーボードに早変わり。
ですので、MX49を買えばCubase AIはもちろん、オーディオインターフェイスとキーボードを一気にゲットできることになり、機材購入費用を浮かせられます。
シンセサイザーとしてのMX49の音色をCubase AIで録音することもできるので、AIの弱点である付属インストゥルメントの少なさをも克服できます。

YAMAHA ヤマハ / MX49 BK ブラック シンセサイザー【池袋店】

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また、すでに音楽活動をしている方でも、バンドの曲のデモを自宅で制作したいと音楽制作に手を伸ばそうと考えるもの。
というかこのパターンで音楽制作を始める方は結構多いです。

そんなあなたのオススメなのが「UR12」というオーディオインターフェイス。
UR12は超コンパクト仕様のオーディオインターフェイスで、Cubase AIでの制作環境をもっとも安く揃えられる品です。
Cubase AIをインストールし、コンピューターとUR12を繋ぎ、UR12とマイクやギターを繋げば、それで立派なレコーディング環境ができあがり!
早い!安い!ただし旨いかどうかはあなたのウデマエ次第です。

Steinberg UR12 2×2 USBオーディオインターフェース

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音楽するわけじゃないけどDAWが欲しい方

音楽制作やらなくてもDAWが欲しい時もある!

複数の音声を重ねたり、音声を整えたりするのにDAWはもってこいです。
映像制作、演劇、アナウンス、音声データ制作・・・音を扱う作業もずいぶん多岐に渡ります。

そんな方にもCubase AIやLEがバンドルされる機材はオススメです。
音楽制作機材以外にもミキサーやフィールドレコーダーなどの機材にもCubase AIやLEがバンドルされている場合があります。
そういったものを狙って購入することで、機材代だけで音声編集環境も揃うというわけです。

AG03 ヤマハ ウェブキャスティングミキサー YAMAHA

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Elements

Cubase Elementsは普及版グレードでしょう。
メーカーはこのグレードを多くの人に使ってもらいたいと考えていると思われます。

ただ、AI / LEがなかなかに優秀なDAWのため、正直言ってElementsは5グレードの中で一番旨味がないグレードかもしれません。
機材から用意するであろう音楽制作初心者の方は、前述の通りAI / LEがバンドルされる機材を購入した方がいい結果につながるからです。
確かにAI / LEよりも制限は緩くなっているものの、初心者があえて最初にElementsを選ぶ必要性は低いです。

そう考えると、Cubase Elementsに適する方は「機材はあるからDAWだけが欲しい方」と「AI / LEからのアップグレードを狙う方」といったところでしょうか。

機材はあるからDAWだけが欲しい方

音楽制作のためには機材があれこれ必要になりますが、部活やバンドなどで音楽活動していたりすると、実は知らないうちに制作用の機材を持っているなんてこともあります。
またメンバーや先輩後輩の間柄で機材を融通しあったり、お下がりをもらったりなどで、なんだかんだで揃えられたりもします。
あとは中古やジャンク品などでの入手ってパターンもありますか。

そんな感じでハードウェアの機材は入手できても、ソフトウェアのDAWだけはうまく入手できなかったということもあるでしょう。
こう言った場合にCubaseをできるだけ安く導入したいなら、Elementsグレードがオススメです。
曲のアイデア出し、バンドメンバー用のデモ作成、インターネット上での作品公開など、DAWでやりたいことはバッチリこなせます。

STEINBERG CUBASE ELEMENTS 10

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アップグレードを狙う方

Cubaseは下位グレードからのアップグレードが可能です。
Elementsグレードの場合、AI / LEグレードからアップグレードでき、しかも定価で購入するよりちょっとだけ安く入手できます。

ElementsとAI / LEグレードの大きな違いは付属エフェクトの充実度
本格的なギターアンプシミュのVST Amp Rack、各種コンプレッサー、そしてマスタリングで重宝するマキシマイザーなどのエフェクトはElementsグレードから付属してきます。
AI / LEグレード付属のエフェクトでも上記のエフェクトの代用となるものはありますが、専用に設計されたエフェクトの方が使いやすくかつハイクオリティです。

また、サンプラートラック機能が使えるのもElementesグレードから。
サンプラートラックはサンプル素材を読み込ませることで、サンプル素材で音階を奏でるサンプラーを利用できる機能のこと。
サンプラートラックがあると、フリーや市販のサンプル素材から新たな音色を作成できるほか、手持ちの楽器等をサンプリングして気軽にCubaseで音色を利用することもできるわけです。
AI / LEのところで紹介したMX49とも相性バッチリです。

もしAI / LEユーザーがステップアップのためにアップグレード購入を考えるなら、それもまた良き選択となるでしょう。
AI / LEよりもできることが増え、可能性が広がります。

Artist

Cubaseのミドルグレードに位置するArtistは「本格的に音楽制作する方」向けでしょう。
音楽のプロフェッショナルを目指す方、趣味の用途でもハイクオリティーな作品を目指したい上昇志向の方にオススメとなっています。

Artistグレードではコードトラックをはじめとする各種トラック機能の追加、今の音楽制作現場ではコレなしでは語れないサイドチェインが追加され、DAWとしての機能が大きく強化されます。
また、ArtistグレードからMIDIエフェクトが追加され、MIDI打ち込みの効率が上がったり、MIDIに多彩な変化を加えたりできるようになります。
付属インストゥルメント/エフェクトはRetrologue 2を始めとする多彩なシンセサイザーが付属するため、AI / LE、Elementsグレードのものよりずいぶん豪華になります。

Proグレードに比べれば少々かけるところはあれど、これぐらいの備えがあれば作品をキッチリ仕上げまでこなせます。
おおよそのミュージシャンはCubase Artistの環境で満足に音楽制作をこなせるはずです。

本気で音楽制作やるならArtistグレードを選んで間違いありません!

Steinberg Cubase Artist 10

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サードパーティプラグインで補強

Artistグレードの設備に満足できなくなったら、Proへのアップグレードよりもサードパーティ製プラグインを検討する方が賢明です。
ArtistとProの差額(¥27,000 税抜き)をプラグイン購入に割り当てれば、さらに充実した制作環境を得られます。

たとえばProグレードにしか付属しないピッチ補正ツールのVari Audioは、Melodyneというプラグインで代用できます。
Melodyneは業界標準のピッチ補正ツールゆえ、Proグレードのユーザーでもこちらを使っている場合が多いです。

Celemony Software/MELODYNE 4 ESSENTIAL

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エフェクトにしてもWavesのバンドルを購入すれば、補強どころかProグレードの環境を上回ります。
Wavesもエフェクトプラグインの業界標準みたいなところがあり、大体のミュージシャンは何かしらのWavesプラグインを持っているものです。

もし最初からProグレードを選んだとしても、そのうちサードパーティプラグインに走ることとなります。
とくにインストゥルメントのクオリティに関しては、インストゥルメントを専門に開発販売しているサードパーティに圧倒的に分があるので、自然とそちらを選ぶようになります。

付属インストゥルメント/エフェクトやVari Audio目当てに、Proグレードを選ぶのは早計です。

Pro

Artistグレードまでの機能があればDAWとしては必要十分。
それでもフラグシップであるProグレードを狙う方は「音楽制作に効率を求める方」でしょう。

Proには最高グレードということもあり、Artistよりもインストゥルメントやエフェクトが多く付属します。
目玉機能との謳い文句のVari Audioが付いてくるのもProからです。
ショップもそういった部分を重点的にアピールして、お客さんにProグレードを買わせようと目論んでいます。

ですがProグレードの価値はそこにありません。そいつはただの目くらましです。
それと、Proの付属インストゥルメント/エフェクトって正直あまり頻繁に使うものでもない気がします。
Vari Audioは便利かもしれませんが、それだけのためにProを買わせるヤツはきっと人格が悪魔に支配されています。
Proの付属インストゥルメント/エフェクトやVari Audioが目当てならば、先に述べた通りArtistとProの差額でサードパーティプラグインを買った方が賢明です。

Proグレードの真価は付属インストゥルメント/エフェクト以外の差分にあります。
その差分で1つでも必要な機能があれば、あなたはProグレードを必要としていると判断していいでしょう。
それらはどれも音楽制作をより効率的に進めるための便利機能たちです。
今一度各グレードの機能比較表を置いておきますのでご覧ください。

参考 Cubase シリーズ比較Steinberg

私はProグレードのユーザーであり、Cubaseを使い始めて間もない身ではありますが、Proのみの機能の中でも以下の点はCubaseを扱う上で欠かせないと思っています。

  • エクスプレッションマップ:インストゥルメントのアーティキュレーションを扱いやすくする
  • ロジカルエディター:MIDIの打ち込みが素早くできる
  • プロジェクトロジカルエディター:トラックの命名や色分けがパパッとできる
  • Control Room:Cueトラックにリファレンスを流し、都度瞬時に切り替えている
  • オーディオアライメント:コーラスのタイミングを自動調整
  • MixConsole スナップショット:ミックス案をいくつも作れ、すぐに切り替えられる
  • VCA フェーダー:オートメーションを書いたトラックの微調整など
  • ARA 2 対応:MelodyneをDAWの一部のように扱える

私は元々Ableton Live & Apple Logic Proユーザーでしたが、LiveやLogic Proでできていたことと同等の機能や、不満に思っていた部分を改善してくれる機能が上に挙げた項目でした。
とくにロジカルエディターとプロジェクトロジカルエディターがお気に入りです。
エディターで作成したプリセットをマクロで組み合わせ、オリジナルコマンドを作ることができるので、Cubaseの操作性を自分が思うように拡張できます。

要するに、ProグレードはどうしてもProじゃないといけないって方向けです。
上で挙げた点に共感していただけた方は、まさしくProを扱うにふさわしい方です。
Proの機能を求めているなら、思い切ってProグレードを買ってしまいましょう。
そう言った方がArtist以下のグレードで我慢すると後悔する羽目になります。

Steinberg Cubase Pro 10

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まとめ

いかがでしたでしょうか?
Cubaseの各グレードの細かい部分を挙げているときりがありませんし、そもそもどのグレードを選ぶか迷っている方にそんな詳細な情報を叩きつけても余計にチンプンカンプンになってしまうので、ザックリとまとめてみたつもりです。
ただ、題材が題材なだけにザックリ書いてもかなりのボリュームになってしまいました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。

そんなまとめでもCubaseの各グレードをここまで読み解いた記事もそうないと思います。
Cubaseのグレード選びに迷っていた方の参考になりましたら幸いです。

最後にもう1つ注意事項を。
Artist、ProグレードのCubaseを起動するにはSteinberg Key(e-licenser)が必要不可欠になります。
合わせてお買い求めいただくか、Steinberg Keyが同梱されたCubaseをお買い求めください。

スタインバーグジャパン USB-eLicenser STEINBERGKEY

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