近頃のシンセの音作りは「ブレンド」がトレンド?

シンセサイザーと一言で言っても、その方式は色々。
それと同時にシンセの音作りのアプローチも色々です。

して、今後は大量のプリセットの中から選んだものを混ぜ合わせて、新しい音色を作るブレンド方式が今後はやってくるんじゃないかと私は予想しています。

プリセット × プリセット = 新音色

シンセの音色を幾重にもレイヤーして音に厚みを出すテクニックは従来からも一般的でしたが、今回紹介するブレンド方式はその亜種です。

ブレンド方式もレイヤー方式と同様、音色を重ね合わせることには変わりありません。
ですが、レイヤー方式では各々の音色に対して絶妙なバランスを見極めるのに対して、ブレンド方式ではブレンド用のつまみを1つ操作するだけで音色の混ぜ具合を設定できるので、よりカンタンに音作りができるのです。

そのため、たくさんあるプリセット同士を混ぜ合わせて新しい音色を作るといったことがより直感的に、よりスピーディにできるようになります。
また、ブレンドのつまみをオートメーションなどで操作することで、ダイナミックな音色変化を加えることもできます。

プリセットをブレンドできるツール

ここに私が知っている限りのプリセットをブレンドできるツールを挙げておきます。
この他にもあるかもしれませんし、今後登場するかもしれません。

Native Instruments GmbH | KONTAKT 6

最近メジャーアップデートした、サンプラーのデファクトスタンダードことKONTAKT。
最新バージョンであるKONTAKT 6では、音色のブレンドが可能なインストゥルメントが用意されました。

参考 Kontakt 6Native Instruments

それがANALOG DREAMS(ビンテージシンセ音源)、ETHEREAL EARTH(民族楽器とデジタルシンセのハイブリッド音源)、HYBRID KEYS(ピアノからシンセまでを取り揃えたキーボード音源)の3音源。
これらは、選択した2つのプリセットをブレンドして新しい音色を作り出すことができます。

また、この3音源はブレンドつまみを含めた8つのつまみのみで音作りが完結するので、とにかくカンタンに音作りがしたい人にはもってこいでしょう。

XferRecords | SERUM

EDM用シンセサイザーとして人気のSERUMにも、先日のアップデートでプリセットをランダムにブレンドして読みだす「Hybridize from Visible List」や「Hybridize favoring selected Preset」という機能が搭載されました。

参考 SerumXferRecords

SERUMは音作りのしやすいシンセサイザーということもあり、使い込んでいる方でしたら結構プリセットが揃っていることでしょう。
また、SERUMは様々なメーカーがプリセットを販売していることもあり、音色のバリエーションを確保するにも事欠きません。

そんな数多くのプリセットから、ぜひとも自分だけの新たな音色を生み出してみてください!

実はAbleton Liveでも・・・

Ableton Liveでもプリセットのブレンドが可能です。
しかも標準機能で!

ブレンドにはLiveのInstrument Rackを用います。
その方法を以下にテキストと動画で説明します。

  1. チェーンリストを表示する。
  2. Instrument Rackに任意のプリセットを読み込む。
  3. 各々のプリセットのゾーンエディタの濃い青の部分をドラックし、任意の部分まで伸ばす。
  4. 各々のプリセットのゾーンエディタの上の部分をドラッグし、音色がフェードする範囲を決める。
  5. チェーンセレクトルーラ(ゾーンエディタ上部の水色のバー)を動かし、音色のブレンド具合を確かめる。

この方法ならLiveインストゥルメントのプリセットだけでなく、サードパーティのインストゥルメントも含めてブレンドできます。
これは上記のKONTAKT 6やSERUMにはない強みですね。

実際のところ、これってDAWの機能で音色をレイヤーしているだけなんですけど、Liveの場合はチェーンセレクトルーラ1つを操作するだけでブレンドできるので、複数のボリュームフェーダを細かく調整しなければならない他のDAWよりも直感的に音色をブレンドできます。

まとめ

今回紹介したブレンド方式はタネ自体は単純なものなので、これまででも各々独自の方法でやっていたかもしれません。
特にLive使いであれば標準機能でできることでしたので、無意識のうちにやってた人も多いのでは?

音楽の世界は日進月歩。そしてシンセの世界も日進月歩。
お互い時代に取り残されないようにしたいですね。

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