平成最後の年である2019年。
今年も様々な音楽が現れ、人々に聞かれたり歌われていくことでしょう。
そんな2019年の音楽シーンはどうなっていくのか、2018年を振り返りつつ今後を予想してみようと思います。
2018年はマイナー調の曲がヒット!?
2018年のヒットチャートを賑わせた曲を眺めてみるとマイナー調の曲、つまり悲しさや攻撃性といったものを感じる曲が多くを占めていることに気づきます。
例えばカラオケの人気ソングでおなじみの、米津玄師の「Lemon」
ぱっと聞いてわかる通り、悲しみや喪失感などをひしひしと感じさせる曲です。
また、同じくカラオケの人気ソングである、菅田将暉の「さよならエレジー」
曲の雰囲気こそ違えど、前述のLemonのように悲しさや喪失感を思わせる内容です。
華やかなイメージのアイドル楽曲ならどうだと見ても、こちらもマイナー調な曲が目立ちます。
欅坂46は「アンビバレント」などをはじめ、社会へ問答を投げかけるような曲を多く発表しています。
欅坂46に関してはこういった傾向は2018年に限ったものではないのですが。
国民的アイドルと謳われたAKB48もマイナー調のダンスミュージックを発表していますね。
「恋するフォーチュンクッキー」や「ヘビーローテション」の頃のイメージが強い人だと、今のAKB48のスタイルには違和感バリバリでしょう。
平成初期のリバイバル
2018年は平成初期の曲やアーティストも再ヒットしました。
ダサかっこいいと話題になったDA PUMPの「U.S.A.」
時代が平成初期に巻き戻ったんじゃないのか思わんばかりのユーロビート。
こんな曲が2018年にヒットチャートに登場するとは夢にも思っていなかった人も多いでしょう。
ちなみに、U.S.A.はジョー・イエローが1992年にリリースした曲のカバーです。
元ネタは本当に20年以上前の平成初期の曲なんですね。
また、平成初期から活躍していた安室奈美恵も再注目されました。
これは2018年を以ってアーティスト活動を引退するという要因もあるでしょう。
過ぎ去りゆく平成の世を惜しむかのように、音楽の世界でも歴史は繰り返していました。
ヒット曲から世相が垣間見える
多くの人にとって、音楽とはその歌詞や世界観に共感するために聴くものです。
ミュージシャンや音楽通の人たちのように、やれコード進行がどうだとか、やれミックスがどうだとか言いながら、しかめっ面で聞くのは少数派です。
2018年は災害を始めとする暗いニュースが多かった年でした。
加えて働けど働けど暮らしは楽にならない現実、将来的には日本の人口が半分になり国が衰退していくという暗黒の未来図、是正されることのない格差社会から来る持たざる者のテロル。
身近なところでも食材な燃料の高騰、水道民営化による水の安全の危機、年老いていく両親やパートナーの介護問題など、暗い話題には事欠きません。
ミクロ・マクロの両視点からも希望が見えない、それが2018年の日本でした。
そういった世知辛い世の中では、人々は自身が共感できる暗い感じの音楽や、日本が元気だったあの頃の音楽に耳を傾けるというのも当然でしょう。
この流れはしばらく続くと予想
2018年のヒット曲の傾向は2019年以降も続くのではないか、そう私は予想しています。
2019年10月には消費税が10%に増税されます。
これは日本国民にとって重大な事件で、10月以降は大きな消費の冷え込みが予想されます。
いや、すでに冷え込みは始まっているといってもいいでしょう。
これは個人だけの問題ではなく、経済活動の停滞は企業にとっても大きな痛手となります。
体力も後継者もない小さな企業は淘汰され、街には失業者が溢れ、多くの国民は厳しい生活を強いられるかもしれません。
また、昨年末の自衛隊機へのレーザー照射問題によって、お隣の韓国との関係悪化は避けられないでしょう。
そうなると日本へ旅行しに来る韓国人と中国人は次第に減少し、インバウンド景気の恩恵を受けていた企業や自治体は大打撃を受けることとなります。
最悪の場合、このまま韓国及び周辺諸国との戦争状態への突入も懸念されます。
暗い話題には枚挙にいとまがないといった2019年、そんな世相を反映して今後もまた2018年と同じ傾向の音楽がもてはやされるのではないでしょうか。
音楽の流行りはどうであれ、日本が沈みゆく現状はどう考えてもよろしくないので、なんとか持ち直して明るい世の中になってほしいものです。
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