2018年5月22日、突如電撃的にFL Studio 20が発表されました。
FL Studio 20周年にちなんで、Ver.12から一気に繰り上がってVer.20です。
最も注目すべきアップデート内容はMacへの正式対応でしょう。
これでMacユーザーも心おきなくFL Studioが使えるというものです。
FL Studioとは
「FL Studioって何?」という方向けに、FL StudioがどういうDAWかをおさらいしてみましょう。
FL StudioはベルギーのImage Line社が開発したDAWです。
ダンスミュージックに特化したインターフェースが特徴的で、そういった特徴から近年ではEDM系のミュージシャンから多くの支持を得ています。
もちろん、ダンスミュージック特化といっても他のDAWの例に漏れず、EDMだけでなくロックやジャズ、クラシックなどの製作にも耐えうることができます。
FL Studioは音やメロディーなどのパーツを組み合わせながら音楽を構築していくタイプのDAWです。
同じようなタイプのDAWとしてはAbleton Liveがありますね。
また、そのLiveとはDAWのシェアNo.1を互いに争ってもいます。
メリット
FL Studioは使いやすさに定評があるDAWとしても知られています。
まず、FL Studioには即戦力となる音源やエフェクトが揃っていることです。
他のDAWだと標準搭載の音源やエフェクトはクオリティが低いだとか、使い勝手が悪いだとかの話を聞くものですが、FL Studio標準搭載の音源やエフェクトはそういったイメージを覆すクオリティと使いやすさを兼ね備えています。
また、FL Studioは操作のしやすさも評判で、本当の意味で「マウスだけで音楽制作ができる」ほどの洗練されたインターフェースです。
MIDIキーボードだったり専用コントローラーがないと制作しにくかったりするDAWとは一線を画しています。
そして、FL Studioはライフタイムアップグレードというライセンス方式を採用しています。
このため、一度FL Studioを買ってしまえば、(FL Studioがギブソンへ身売りされなければ)常に最新バージョンへの無償アップデートが、生涯にわたって約束されているのです。
デメリット
そんなFL Studioにも弱点がありまして、最近のDAWでは当たり前にすらなっている日本語表示に非対応ということがあります。
これはFL Studioを開発しているプログラミング環境にも起因していること言うことで、これまでも日本語対応はありませんでしたし、これからもおそらくないと思われます。
ただそういった環境にあるためか、日本語の解説書籍やインターネット情報が良質で丁寧なものが充実しているので、調べ物が得意なミュージシャンならば苦にならないでしょう。
むしろ、そういった逆境にあるにも関わらず、日本でも一定のシェアがあると言うことは、いかにFL Studioが使いやすいDAWであるかの証左でもあります。
待望のMac対応
FL studioは長らくWindowsのみに対応しておりました、
そのためMacユーザーは普通には使うことができず、BootCampや仮想OSを利用してで使うミュージシャンが後を絶ちませんでした。
ですがFL Studio 20からはMacに正式対応!
これで安心使えるようになりました。
マスコットがいる!
FL StudioにはDAWなのになぜか公式マスコットがいます。
その名も「FL chan」
話によるとFL Studioのチーフプログラマが大の日本のサブカルチャー好きで、「FLにも初音ミクのようなキャラクターが欲しい」と自社フォーラムでつぶやいたところ、あれよあれよとキャラクターデザインが集まってマスコットキャラクターが出来上がったらしいです。
そんなFL chanはFL Studioに設定できる壁紙に登場するほか、「Fluity Dance」と言うFL Studio専用プラグイン(標準搭載)でもその姿を見ることができます。
この期にFL Studioを導入してみよう
これから音楽制作を始める人以外のミュージシャンなら、すでに愛用するDAWの1つぐらいは持っていることでしょう。
ですが、何もDAWは1つしか使ってはならないというルールはありません。
制作する音楽に合わせてDAWを使い分けたり、新しい要素を取り入れるために複数のDAWを使い分けるのは大いにありです。

FL Studioはライフタイムアップグレード制度を採用しているのでランニングコストは0。
よって、サブDAWとして導入しやすいDAWです。
お財布に余裕があれば検討してみてはどうでしょうか。
バージョンアップの今が狙い目
こういったバージョンの切り替わり時期には、DAWに限らず旧製品を代理店から在庫を放出するために、在庫一掃セールが行われることがあります。
そういったチャンスを狙ってみるのもいいでしょう。
そして先程も言った通りFL Studioライフタイムアップグレード制度。
つまりセール品の旧製品を買っても最新バージョンがいつでも使えるということです。
お得な今のうちに購入してみてはいかがでしょうか。