最初から最後まで全部Elektron Analog Rytmのみで作られたアルバムがあるとのことで、早速聴いてみました。
こういう時、Apple Musicみたいな全曲聴き放題のサブスクリプション制って便利です。
このアルバムは、RIOW ARAIが月刊誌「サウンド&レコーディング・マガジン」の企画で行った最新シンセの試奏をきっかけに制作したもの。彼は本作のビートから上モノ、ベースまでをELEKTRONの最新アナログリズムマシン「ANALOG RYTM」の内蔵音源のみでまかない、全楽曲をリアルタイムミックスしてレコーディングしていった。
感想としては、1台のリズムマシンでここまで表現できるのかと驚かされました。
同じような展開の繰り返しなのに飽きが来ない、それだけ1音1音に込められた情報量が多い、重厚なサウンドを楽しむことができます。
あかん、Analog Rytmが欲しくなってまう・・・
以下にプレビューとiTunesのリンクを貼ってますので、聴いてみてください。
Apple Musicに加入していれば、何もせずともアルバム全部聴けちゃいます。
Analog Rytmについてちょっと詳しく
Analog Rytmについては本ブログでも過去にちょこっと触れています。

Analog RytmはTR-808を現代的にアレンジしたようなリズムマシンです。
もうちょっと踏み込んでみますと、8つのドラムサウンドのための21機のオシレーターを搭載し、アナログ回路のフィルターとアンプを備えた、その名の通りアナログリズムマシンです。
アナログ回路といえども、最近の技術によって制御されているため、昔のアナログマシンとは比べ物にならないほど仔細にエディットができます。
もちろん、Elektronマシンの特徴であるパラメーターロックにも対応しています。
1音1音に細かくパラメータを設定できるので、単調なビートにも表情をつけることが容易に可能です。
そうでなくても、アナログサウンド自体が魅力的なのですがね。
Analog Rytmは基本的にリズムマシンなのですが、各パートの音に音階をつけて演奏することもできるので、モノフォニック・シンセとしての利用も可能です。
HIGH REVOLUTIONにしても、ドラムサウンドっぽくない部分についてはこうやって表現しているのでしょう。
それにしてもこのリズムマシンらしからぬ自由度、Octatrackに続いて買ってしまったあげく、Elektron沼に沈んでしまいそうです。