先日、清里 萌木の村にて巨大オルゴールに出会いました。
この巨大オルゴールは「ポール・ラッシュ」という名前がついています。
オルゴールと言っても様々な音を奏でられるタイプのもので、手回しのオルゴールを巨大化したというのではありません。
本記事ではそんな「ポール・ラッシュ」についてもうちょっと踏み込んで触れてみます。
動いている様子
まずは動いている様子から。
信州クロスというシクロクロスの大会の表彰式で君が代を演奏している様子です。
近くで聞いていると迫力あります。
また、大会の観戦中にはオルゴールから結構離れた場所にいたはずなのに聞こえてくるほどでした。
オルゴール「ポール・ラッシュ」について
ポール・ラッシュは「萌木の村」がベルギーの職人に制作を依頼し、約2年の歳月をかけて1995年6月に完成しました。
演奏や整備は萌木の村内のオルゴール博物館「ホール・オブ・ホールズ」が執り行っています。
ポール・ラッシュは高さ2.80m、幅5.64m、奥行き1.95mの巨大なオルゴールです。
移動は人の手ではとうてい無理なので、トラックで牽引して動かします。
そんなポール・ラッシュの巨大なボディには以下の楽器が盛り込まれています。
- 木管楽器
- 金管楽器
- オルガン
- 各種打楽器
これらの要素を次のような仕組みで制御し、演奏しています。
仕組み
ポール・ラッシュはふいごで空気を送り、その空気でパイプを鳴らしたり動力源としたりするタイプの自動演奏オルゴールです。
写真のようなピアノロールという穴の空いた紙を空気の通り道に流すことで、空気の流れを制御し、鳴らす楽器や音程を調節しています。
ピアノロールは曲ごとに別々に用意されており、実際にオルゴールの裏側にはたくさんのピアノロールがスタンバイしていました。
清里の父、ポール・ラッシュ

高地故に米作に適さなかった清里に酪農をもたらし、今の形の礎を築いたポール・ラッシュ牧師は清里の父と呼ばれています。
ポール・ラッシュ牧師は清里の開拓に尽力しただけでなく、日本にアメリカンフットボールを普及させた人としても有名です。
- 作者: ポール・ラッシュ,飯田徳昭
- 出版社/メーカー: 立教大学出版会
- 発売日: 2008/04
- メディア: 単行本
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