Critter & Guitari Organelle、見た目はよくあるガジェット楽器そのものです。
そういった印象から、モバイル環境で使えるコンパクトなシンセサイザーだと思っていました。
そんなわけでNAMMで発表があった時は気にしていなかったのですが、情報が入ってくるにつれて興味をもつようになりました。
Critter & Guitari
Critter & Guitariはアメリカの電子楽器メーカーです。
おもちゃのような見た目でありながら、本格的に使えるばかりか想像力を沸き立たせるような楽器をハンドメイドで製作しています。
ニューヨーク発の独創的電子楽器メーカー「Critter & Guitari」 のインタビュー記事! | アンブレラカンパニー | BUZZ
Critter & Guitariの発明する様々なサウンドマシンは、ある人には「TOY」であり、ある人には「音楽に欠かせない楽器」でもあります。彼らの作り出す製品はとてもイマジネーションに溢れていて、洗練されたデザインとインターフェースを持ちます。それは「アート作品」のようでもあり、「子供も遊べるおもち」ゃであると同時に「完成度の極めて高い楽器」でもあるのです。
以前にはPocket Pianoというガジェット楽器を販売しています。
Organelle
Organelleの見た目は最低限の鍵盤とつまみ、そしてディスプレイのみのシンプルな構成です。
ですが、その正体は1GHzのCortex A9プロセッサーと512 MB RAMを装備し、その上でLinuxが動作するコンピューターです。
OrganelleにはPure Dataサウンドエンジンが搭載されています。
そのため、自身でパッチを編集したり、公開されているパッチを読み込むことでオリジナルの楽器をプログラミングすることができます。
公開されているデモではシンセサイザー、サンプラー、エフェクターに変化している様子が見て取れます。
また、キーボード、マウス、ディスプレイを接続して内部のパッチを書き換えることもできます。
ホントなんでもアリですね。
Pure Data
さて、Organelleのサウンドエンジンに用いられているPure Dataというプログラミング言語ですが、これはモジュラーシンセサイザーのように様々なモジュールを結線するようにコーディングすることができます。
これなら、プログラミング初心者にもわかりやすそうですね。
それとこのPure Data、なんだかMax/MSPと似ています。
それもそのはず、開発者が同じミラー・パケットという方です。
Pure DataとMax/MSPの違いは、オープンソースの開発環境か商用の開発環境かの違いです。
また、相互にある程度互換性があります。
これならMax 4 Liveの経験者の私ならオリジナルの楽器を作っていけそうです。
ということで、俄然興味が湧いてきました。
それにしても結構いい値段するなぁ・・・