MacのGarageBandやLogic Proに付属するApple Loopsを他のDAWやハードで使えるようにする方法

MacのGarageBandやLogic Proに同梱されている大量のApple Loops、これらを他のDAWやハードウェアで使いたいと思ったことはありませんか?
かくいう私もその一人です。Logic ProからAbleton Liveに移行したり、Elektron OctaTrackを使うようになった際に、せっかくだからとApple Loopsを活用したいと思いました。

本記事ではGarageBandやLogic Proに付属するApple Loopsを変換し、他のDAWやハードウェアで使えるようにする方法を紹介します。

Apple Loopsはそのままでは使えない

MacのGarageBandやLogic Proには音楽制作を支援するApple Loopsが大量に同梱されています。

Logic Pro X

 

Logic Pro X

  • Apple
  • ミュージック
  • ¥23,800

Apple Loopsを使えば、初めて音楽制作をする人やBGM用に手っ取り早く音楽を作りたい人は、Apple Loopsをタイムライン上に並べるだけで素早く簡単に音楽を作れます。

こんな便利なApple Loopsを他のDAWやハードウェアのサンプラーでも使いたいと、Apple Loopsを利用した方なら誰でもそう思うことです。

ですが、MacのGarageBandやLogic Proに付属するApple Loopsは、.cafという特殊なファイル形式のため残念ながらそのままでは使えません。

.cafファイルとは

GarageBandやLogic Proに付属するApple Loopsは「ライブラリ>Audio>Apple Loops>Apple」のフォルダに保存されています。
このフォルダを覗いてみると、「.caf」ファイルが大量に出てきます。

.cafはCore Audio Fileを示す拡張子です。
これはApple製のアプリに使われる音声ファイルです。
.cafファイルは音声ファイルの元々の音質を保ちつつ圧縮されているファイルで、容量的には有利なのですが、基本的にはApple製のソフトでしか扱えないみたいです。

そのため、.caf形式のApple Loopsを他のDAWやハードウェアで使う際はWAVやAIFFなどの一般的な形式に変換しなければなりません。

「ターミナル」で変換可能

.cafファイルの変換は「ターミナル」でできます。
ターミナルにて「afconvert」というコマンドを実行すれば、あっという間です。

ターミナルといっても難しく構える必要なんて無く、これから書く手順通りにすればOKです。

まずは

cd 「Apple Loopsのフォルダ」

をターミナルに入力します。
「cd」はターミナルでの処理を実行するファイルやフォルダーの場所を指定するコマンドです。
「cd」の後に処理を実行したいファイルやフォルダーのアドレスを入力します。

アドレス入力の際、予めFinderでApple Loopsがあるフォルダを開いておき、「cd」と入力した後にApple Loopsが入っているフォルダをドラッグアンドドロップしてあげれば、アドレスが自動的に入力されます。

f:id:tora-sub:20160309073012j:image

Apple Loopsがあるフォルダに指定した後、次のコマンドを入力して実行します。

afconvert -f WAVE -d LEI16@44100 「変換したいApple Loopsのファイル名」 -o 「変換後のファイル名」

すると、「変換したいApple Loops」が「変換後のファイル名」の44.1kHz/16bitの.wavファイルで書きだされます。

cafファイルを一括変換するには

上記で紹介したコマンドは1つの.cafファイルしか変換できませんが、一気に変換してしまいたい時は「find」コマンドを組み合わせて使います。

findコマンドを使ってフォルダ内の.cafファイルを44.1kHz/16bitの.wavファイルに変換するには、以下のコマンドを実行します。

find . -name '*.caf' -exec afconvert -f WAVE -d LEI16@44100 {} \;

このコマンドを実行すると、フォルダ内の.cafファイルはもちろん、フォルダ内のフォルダに入っている.cafファイルも全て変換してくれるので便利です。

f:id:tora-sub:20160309223735j:image

最後の「 \;」は何?

今回紹介したコマンドの最後についている「 \;」がいまいち引っかかっていたので、この際スッキリさせてしまいます。

コマンドの最後の「 \;」調べてみると、以下の記事が見つかりました。

参考 find の -execオプションでよく間違うミス - それマグで!https://takuya-1st.hatenablog.jp

-exec オプションは ; が終端文字

ただし、 ; は bashに解釈されるのでエスケープが必要

ただし、 {} は引数に展開されるので スペースで区切らないとダメ

いろんな制約事項の果てにこのような記法になったということだったのですね。

一括変換は時間がかかる

GarageBandにはかなりの量のApple Loopsが付属しています。
さらにLogic Proまで導入していると、かなりの量のApple Loopsを処理しなければなりません。
処理に時間がかかるのは確保しておいたほうがいいでしょう。

Logic Proに付属するApple Loopsを全て変換する場合、変換にかかる時間はおおよそ30分ほどでしょうか。
変換が終わるまではティータイムと洒落こみましょう!

2016年3月10日:公開
2020年5月12日:更新

YouTube
Facebook
Twitter
Feedly
SHARE