DTMを試してみたい。
DTMを始めてみたいけど、最初のうちはお金をかけたくない。
そう思い立った人の多くは無料で使えるフリーソフトを選びがちです。
ですが、無料のフリーソフトでDTMを始めるのはオススメできません。
特に初心者やコンピューターに明るくない人は、ソフトの操作に手こずって、何かと遠回りになってしまいます。
「無料」が魅力のフリーソフトですが、そういったものを初心者が触るのは相当難しいのが現実です。
コンテンツ
なぜフリーソフトでのDTMは難しい?
DTM(Desktop Music)はコンピューターで音楽制作を行うこと。
そしてDTMにはDAW(Digital Audio Workstation)といわれるソフトウェアが要ります。
ちょっとややこしいですね。
この記事を見ている方はフリーソフトのDAWをお探しでしょうが、これは探せば意外と見つかります。
ですが、そんなフリーソフトのDAWには以下のような制約がつきまといます。
- 機能・性能は必要最低限
- 動作が不安定
- 海外製のものは日本語に対応していない
- 制作支援機能・便利機能がない
- 最新OS上で使えないことがある
- 懇切丁寧なサポートもない
逆に有料のDAWは上記の項目がちゃんとしています。
高性能かつ安定。細かい部分やマニュアルに至るまで日本語対応。コード進行のアシストやリズムパターン自動生成などの便利機能。WindowsやMacの最新バージョンにもしっかり対応。聞けば何でも応えてくれる万全サポート。
買ったその日から憂いなく音楽制作に打ち込めます。
フリーソフトのDAWはそういったことを期待できません。
下手するとDAWのインストールにすらつまずいてしまうほどです。
ですので、「DAWでDTMを始める」というスタートラインに立つまでに大変時間がかかってしまうのです。
音楽制作が目的なら無料DAWは非推奨
DAWはコンピューターソフトの中でも扱いが難しい部類に入る難解なソフトです。
ようやくDAWのインストールを終え、スタートラインに立った初心者はいきなりここでつまずきます。
なにせDAWは操作する項目が多い!
コマンドやボタン、用語も何のことはさっぱり!
こんな代物はいきなり使いこなせません。
ですがフリーソフトのDAWを使っていると、誰も手を差し伸べてくれません。
なぜなら万全のサポート体制がないからです。
だったら自分で調べてはいい・・・と思っても、DTM初心者は何がわからないのかもよくわからないので、早速詰みます。
そうこうするうちにDTMへの情熱が薄れたり、よしんば情熱が冷めずとも貴重な時間を浪費してしまうものです。
一方の有料DAWには頼りになるメーカーサポートがあります。
メールや電話でわからないことも、サポートに質問・相談すれば万事解決です。
例えば、日本で人気のDAWに「Steinberg Cubase」があります。
こちらはエントリー版の「Cubase Elements」でも約1万円ほどと、結構いいお値段します。
ですがその分、DAWなんてこれっぽっちもわからないDTM初心者でも、手厚いサポートがあるので大丈夫!
ちなみにCubaseを販売しているのはピアノやエレクトーンなどの様々な楽器でおなじみのYAMAHAなので、なおのこと安心ですね。
DTMを始めるのに全力を尽くすなんて本末転倒です。
しっかりとお金を出してDAWを買ったほうが結果的には音楽制作への最短ルートを歩めます。
また、DTMに触れて見たい方は、有料DAWの体験版を試してみるのをオススメします。
体験版なら期間はあるものの無料で使えますし、こちらもインストール後すぐに使い始められ、DTMを体験できます。
本ブログでもDTMでの音楽制作を始めるためのオススメ機材を紹介しています。
よろしければご覧になって参考にしてみてください。

それでも無料でDTMしたいなら・・・
以上のように、私はDTMを始めるにあたって無料のDAWをオススメしません。
フリーソフトのDAWでDTMするのは茨の道なのです。
ですが、それでもフリーソフトのDAWを探す人は跡を立ちません。
そもそもDTM以外の用途でDAWを求めている場合もありますから。
そんな方々のために、私が知ってる無料のDAWの中でもわりかしオススメできるものを以下の記事にまとめましたので、よろしければご参照ください。

逆にこのソフトはやめておいたほうがいい
オススメソフトがあれば、逆にオススメできないソフトもあります。
以下の記事をご参照ください。

特に、Domino + VSThostの組み合わせには絶対に手を出さないのが賢明です。
「DTM 無料」と調べるとすぐさま出てくる組み合わせですが、令和時代の音楽制作環境としてが余りにも貧弱すぎます。
バンドルソフトを狙ってみよう
少しお金はかかりますが、キーボードやオーディオインターフェースなどに付属しているバンドルソフトを使う手もあります。
製品として販売されているDAWと比べてしまうと制限はあるものの、メジャーなソフトが安価に使えます。

こういったバンドルソフトを持っていると、製品版DAWを割引価格でちょっとお得に購入できることがあります。覚えておきましょう。
DTM以外にも音楽制作の方法はある
音楽制作の手段として、何もDTMに拘る必要はありません。
DAWを用いてのDTMはあくまでも音楽制作の一つの手段に過ぎません。
例えばMTRでの音楽制作。
いろんな機材を用意することなく、複雑な手順を踏むことなく、音楽制作にのみ集中できる環境です。
一通り楽器を演奏できたり、バンドを組んでたりする方にはオススメです。

あるいはワークステーションシンセサイザーによる音楽制作。
鍵盤楽器を弾きこなせるなら、これこそが最短経路かもしれません。

楽器演奏ができなくても、1音1音コツコツ打ち込んでいくミュージックシーケンサーやサンプラーを使うのもアリです。
YouTubeなどでもそういうスタイルで制作している人を見かけます。

私の一押しシーケンサーはElektron Octatrackです。
初心者にお勧めするのは酷かもしれませんが、使いこなせれば良き相棒になってくれるでしょう。

また伝統的な音楽制作環境を受け継ぐMPCなどもいいでしょう。
MPCシリーズは難しいこと抜きに直感的に音を並べながら、音楽制作を進めることができます。
