iZotopeよりSpire Studioが発表されました。
iPhone用ワイヤレスオーディオインターフェースのようです。
Spire | Mobile Recording Technology for Musicians
iZotope初のハードウェア
iZotopeはマスタリング用ソフトウェア「Ozone」など音楽制作用ソフトウェアを開発するデベロッパーとして知られています。
iZotopeの製品にお世話になっているミュージシャンも少なくないでしょう。
そんなiZotopeがiPhone用オーディオインターフェースを発表しました。
その名も「Spire Studio」
Spire Studio: Portable, Professional-Quality Recording Made Simple
ただのiPhone用オーディオインターフェースなら市場にありふれていますが、Spire Studioは何と言ってもワイヤレス接続。
iPhoneとSpire Studioの間に煩わしいケーブルなど必要ありません。
オーディオインターフェースの性能は以下のとおり
- 入力:内蔵マイク、XLR/TS 2系統
- 出力:ヘッドフォン出力 2系統
- マイクプリ:+48Vファンタム電源対応
- WI-FI:802.11 b/g/n 2.4 GHz
- サンプリングレート:48 kHz/24-bit
- 内蔵メモリ:6時間の録音
- バッテリー:4時間以上稼働
専用アプリと組み合わせて利用
Spire Studioは「Spire」という専用のソフトウェアを使います。
SpireはiPhone用のレコーディングアプリで、見る限り簡単な操作で本格的な音楽制作が可能なようです。
Spire StudioをiPhoneでも他のアプリでも利用したり、Mac/PCでの利用については触れられていないようです。
ローンチ当初は専用ソフトのSpireのみに対応、その後のアップデートで様々なiOSアプリやMac/PCに徐々に対応していくのでしょうか。
音楽制作もワイヤレスの時代
音楽にワイヤレスというと音質の関係であまりいいイメージを持てない方もいるでしょう。
ですが、すでにイヤホンはワイヤレス化が進み、そのうち当たり前になってきます。
そうなると、音楽制作にだってワイヤレスが当たり前になってくるかもしれません。
音楽制作がワイヤレスになると、煩雑なケーブルの取り回しがなくなるだけでなく、機器やケーブルによる音質の劣化などが最小限に抑えられるでしょう。
また、機材の運搬やセッティングがより便利になり、ミュージシャンのフットワークがより軽くなります。
音楽の分野はまだまだアナログでアナクロな部分が根強く残る風潮がありますが、そういったことも技術が解決してくれることを祈るばかりです。