Splatoon2(スプラトゥーン2)にて、ようやくガチマッチのウデマエがS+に到達したので、これで私もSplatoon2についてもブログに書ける資格を得たと自分の中では思っています。
ちなみに愛用ブキはデュアルスイーパーとN-ZAP85、ルールによって使い分けています。
というわけで、最初に取り上げますのはSplatoon2のサーモンランについてです。
スプラトゥーンにも待望のCOOPが!
Splatoonの対戦も面白いけど、COOP(コープ)もやりたい。
前作のSplatoonプレイヤーなら一度は思ったことでしょう。
サーモンランはそんなSplatoonプレイヤー待望のCOOPモードです。
COOPとは複数人で協力して課題を達成するゲームモードのことです。
課題とはAI操作の敵キャラクターを次々と倒したり、拠点を防衛したり、マップのスタートからゴールを目指したりと、ゲームによって様々です。
オンラインゲームというと対戦ばかりが人気なイメージがありますが、こういった皆で協力しあって戦うゲームも人気です。
そんなCOOPがSplatoon2についに実装されたのが「サーモンラン」
Splatoon2の世界観にマッチした設定とゲーム性が評判となり、対戦モードそっちのけでサーモンランに明け暮れるイカもいるとかいないとか。
サーモンランに見える異質さの表現
前項でサーモンランはSplatoon2の世界観にマッチしていると書いたばかりですが、サーモンランの世界観は従来のナワバリバトルやオクタリアンとの戦いと比べるとかなり異質です。
ポップでスタイリッシュな世界から一変、サーモンランは荒廃した施設で異形のシャケと戦うこととなります。
シャケのブキにしても、イカたちのスタイリッシュな見た目でもない、タコたちのメカニカルな見た目でもない、不法投棄された廃棄物を再利用してブキとしている不気味さも特徴です。
音楽に関しても同様のことが言えますね。シャケの音楽性はイカやタコの音楽性とはまた違います。
イカの音楽には、スタイリッシュで激しいロック音楽の特徴があります。
タコの音楽には、どこかおどけた感のある電子音楽の特徴があります。
一方のシャケの音楽は重々しいティンパニーのリズムとチェロの低音メロディ、どちらかというとクラシック音楽の特徴を持っています。
さらに、Splatoon2の音楽は基本的に4拍子のリズムで構成されていますが、シャケの音楽はそれらとは大きく異なるリズムで構成されています。
囂々
【スプラトゥーン2】ω-3(オメガスリー)「囂々(ごうごう)」
サーモンランの通常モード時のBGMです。
こちらは公式ツイートにもある通り、7/8拍子の曲となっています。
初めてサーモンランに挑んだイカはこのBGMを聞いた時、なんかヤバい世界に来てしまったんじゃないかって思ったことでしょう。
彼らはω-3(オメガスリー)。
サーモンランで流れるBGMを演奏するスリーピースバンドだ。
チェロ、ティンパニ、DJという異色の構成で、変則的な8分の7拍子のビートの虜になったバイトの方も多いのではなかろうか。
イカの研究をしていたはずなのに、シャケたちにも興味が出てきたぞ…。 pic.twitter.com/feLrY30oM7— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) 2017年9月27日
竜穴
【スプラトゥーン2】ω-3(オメガスリー)「竜穴(りゅうけつ)」
サーモンランの特殊イベント時のBGMです。
こちらは公式ツイートでは31/16拍子と言われています。
拍子の区切りは4/4拍子・3/4拍子・3/16拍子、いわゆる変拍子の曲ですね。
変拍子特有のパワフルさと不穏さを存分に生かされています。
また、ループの最初と最後の、曲調がわりと落ち着いているところは4/4拍子になっています。
続けて、イベント発生時の曲、「竜穴(りゅうけつ)」をお送りしたい。
さらにヤバさが増した16分の31拍子、波乱のナンバーだ。
グリルや凶暴化したシャケ達に追い回される悪夢が、まぶたの裏に浮かぶようだ……。https://t.co/A5HQ7HShDP— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) 2017年9月27日
変拍子のクラシカルな曲というと、ストラヴィンスキーの「春の祭典」がパッと出て来ますね。
バレエ曲として作られたにもかかわらず、初演で多くの人たちがダンスを踊れなかったという逸話のあるヤベーやつです。
Splatoon2はBGMのあり方を教えてくれる
今回はSplatoon2のサーモンランのBGMについて取り上げてみました。
ですが、サーモンランのBGM以外のSplatoon2のBGMにしてもどれも秀逸であり、それぞれのシーンや世界観にマッチしたものとなっているように思えます。
メニュー画面やマッチング待機時のゆったりとした音楽から、テンションを高めつつも銃声や移動音などの環境音の邪魔にならないバトル時の音楽まで様々です。
言うなれば、このSplatoon2のBGMこそが任天堂が考えるゲーム音楽の境地ではないでしょうか。
Splatoon2のBGMはミュージシャンにとっても様々なシーンを彩る音楽を製作する時の良いリファレンスとなるでしょう。
音楽に携わる者であれば、一度はゲームをしながら音楽に耳を傾けてむると新たな発見に出会えるかもしれませんね。