スプラトゥーン2に待望のアップデート!
システム関係をはじめとして、数多くの要素がアップデートされます。
最近はヴァリアブルローラーをぶん回している私ですが、このアップデートを待ち望んでいました。
さて、今回はアップデートの中でも、告知映像のBGMにも使われている曲が気になったということで、そこを詳しく突っ込んでみようと思います。
Fins & Fiddles ~深海の喜劇~
スプラトゥーン2 やったぜ!スーパー!なアップデート 2017.11.24
こちらに用いられているBGMこそ今回取り上げる曲で、スプラトゥーン2作中のバンド「From Bottom」による「Seafoam Shanty ~荒波ロデオ~」です。
ヴァイオリンの高速フレーズが特徴の軽快な曲です。
イカの若者の間で今キテいるバンド「From Bottom」。
メンバーは華やかな熱帯魚・ショーベタのバイオリンを中心に、ボーカル兼リーダーのもずく男、リズム隊のサメ、ホタテ、フグ。
フォークロアとパンクロックが融合した泥臭くも力強いスタイルが人気だ。 pic.twitter.com/VcvFUz1yuZ— Splatoon(スプラトゥーン) (@SplatoonJP) 2017年11月21日
フォークロアとパンクロックが融合したバンドということで、ロックバンドにヴァイオリンが入っているという、日本人的には聞き慣れない組み合わせかと思います。
ですけど、違和感なく耳に入ってくるばかりか、むしろリズムに乗りやすい曲だとは思いませんか?
その理由は曲のリズムにあります。
一本締めのリズム
まずは冒頭のフレーズ。
いきなりですが、ここのリズムで日本人は早速曲に引き込まれますが、よく聞くとおなじみのリズムが隠れています。
アクセントのある部分に注目してみてください。
おわかりでしょうか?
そう、「タタタン タタタン タタタンタン」の一本締めのリズムです。
これに気づいてしまうと、最後に「ヨッ」と合いの手を入れたくなりませんか?
あと、最初のギターのハウリングが「イヨーッ」と心なしか聞こえる気がしませんか?
三三七拍子のリズム
一本締めのリズムの後に続くのはヴァイオリンによる高速フレーズです。
いきなりテクニカルなフレーズが出てきて度肝を抜かれるでしょうが、それでも馴染みのあるリズムにも思えます。
ヴァイオリン特有の奏法で複雑に音が絡み合って聞こえるため、先の一本締めのリズムと比べると聞き取りが難しいですが、これもアクセントに着目して聞いてみると、「タタタン タタタン タタタタタタタン」と、運動会の応援でおなじみの三三七拍子が浮き出てきます。
早いフレーズなので、聞き慣れた三三七拍子のリズムと違う印象を受けますが、原曲をスロー再生するとわかりやすくなります。
リズムで世界を塗り替えなイカ?
イカのDNAにシオカラ節がに刷り込まれているように、一本締めのリズムと三三七拍子のリズムもまた、日本人のDNAに刷り込まれているリズムです。
一本締めや三三七拍子などのリズムは、日本古来の伝統、文化、宗教に由来します。
そのため、こういったリズムは日常のあらゆる場所に溶け込むこととなり、我々も知らず知らずのうちに用いていたりします。
今回紹介した「Seafoam Shanty ~荒波ロデオ~」では、そういった馴染みあるリズムを取り入れることで、耳に残るが違和感のない音楽を構築しています。
そして、この曲を告知映像に使用しているということは、馴染みあるリズムを知った上で曲中に取り入れ、意図的にキャッチーさを演出していると断定できます。
心地いいリズムは人によって、民族によって、育った環境によって違ってくるものです。
そんなリズムを探求して見るのもまた、音楽の楽しみ方の一つですよ。